濃くて癖ツヨ、だから沼る「小多機のケアマネ」

※この記事は 2023年8月30日 に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

小多機に「ツワモノ」がそろってしまう理由

小規模多機能型居宅介護、略して「小多機」。専従のケアマネジャーが配置されていることもあり、居宅介護支援事業所で働くケアマネには、ちょっと縁遠い存在でもあります。その現場に10年あまり立ち続けているうりさんが、小多機の濃くて癖ツヨな実情を、赤裸々に語ります!

私が最初に介護の仕事に関わったのは、「措置の時代」のこと。100床の特別養護老人ホームで介護職としてスタートしました。以来、四半世紀ほども介護の現場に立ち続けてきましたが、今でもはっきり言えるのは「こんなに有り難くおもしろい仕事はない!」ということ。

そんな私が、今、どっぷり「沼っている」のが、小規模多機能型居宅介護の現場です。実際、ケアマネジャーとして仕事を始めて14年が経ちましたが、そのうちのほとんどの期間(具体的には13年間)、このサービスのケアマネとして、お仕事をさせていただいています。

「沼っている」理由は、ごく単純。面白過ぎるくらい「癖の強い」現場だから。とにもかくにも、関わる人すべての「癖が強い」のがこのサービスなのです。

「施設入所せざるを得ないご利用者の最後の在宅の砦」

もっとも、この現場で働いたことがない人は、「癖が強い」人が集まってしまう理由が、ちょっと理解できないかもしれません。

まずは、小多機の基本について、ちょっとだけおさらいします。厚生労働省のホームページでは、このサービスをこんな風に紹介しています。

「利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の選択に応じて、施設への『通い』を中心として、短期間の『宿泊』や利用者の自宅への『訪問』を組合せ、家庭的な環境と地域住民との交流の下で日常生活上の支援や機能訓練を行います」

つまりは「通いでも泊りでも訪問でも、どんなニーズにも対応いたします!」という看板を掲げているサービス、というわけ。さらに言い換えるなら「施設入所せざるを得ないご利用者の最後の在宅の砦」です。

ご利用者もご家族も職員も、ツワモノぞろい!

そういう現場ですから、ご利用者の大半は居宅のケアマネさんがサジを投げた「困難事例」に相当する方々。ご利用者と共に過ごされたご家族も、なかなかに癖の強い方ぞろいです。さらに、そういうご利用者やご家族と向き合う職員も、これまたツワモノぞろいなのですよ。

そんな「癖ツヨ」な人たちに囲まれて13年も仕事をしてきた私も、今では、たいていのことは真正面から受け止めうる「耐性」を身にまといました。ほとんど、肝っ玉母さん状態です。

ただし、ここに至るまでの道のりは、めまいがするほどに険しく、時には涙が止まらなくなるくらいに劇的でした。

次回以降、「癖ツヨ」なご利用者やご家族、スタッフとともに体験した、さまざまなエピソードについて、紹介していきます!

うりさん
「措置の時代」から介護業界で活動。ケアマネ歴は14年、そのうち13年間、小多機のケアマネとして活躍。座右の銘は「もまれてもまれてころがって、もっともっとまあるくなあれ」。

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