“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題

“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題

※この記事は 2023年10月16日 に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

厚労省の伝家の宝刀!?「ケアマネ選択制」の真の思惑

「笑って、元気に、前向きに」でおなじみ、“ケアマネ芸人”ノン老いる小林です!

最近、小多機(小規模多機能型居宅介護)の「ケアマネ選択制」の議論があっちこっちでされていますね。そこで今回は、私ノン老いる小林が、独断と偏見で「ケアマネ選択制」について言いたい放題しちゃいます。

皆さんご存じの通り、小多機は平成18年(2006年)にできた介護サービスです。当初は「お泊りができて、通所もあって、訪問もしてくる。こんな良いサービス最高じゃん!」って、ケアマネさん達は言っていました。

でも、ノン老いるは知っています。過去にも同じように言われていたサービスがあったことを…。そう、介護老人保健施設、通称老健!

あの時も、「病院から退院していきなり居宅の生活に戻るのは不安だけれど、その前にワンクッション、リハビリして3カ月後に居宅に帰してくれる施設ができたから、これで安心だね」と、みんな言っていました。

ところが、その後老健は“特養化”し、3カ月後に帰宅する流れはどこへやら…。「しれっと方針転換」 は、厚生労働省の伝家の宝刀です。

老健は現在、「超強化型」など5種類に分かれていますが、いまだに“特養化”の問題は解消されていません。国民のために世に出たサービスが、厚労省の思惑通りになるとは限らないんですよね。

創設時の厚労省の思惑は大きく外れた

このままでは、小多機も同じ道を歩みかねないと思うんです。

厚労省は小多機を創設した際、3つのサービスが一つになれば、利用者にとって使いやすく、切れ目なく支援ができ、さらに介護給付費も抑制できて、一石二鳥だと思っていたことでしょう。

きっと、当時の担当者は自信満々だったと思います。「これで、俺は出世レースで一歩リードしたな」と。(すみません…完全にノン老いるの妄想です…)

でも、残念ながらその思惑は大きく外れたと思います。最大の要因は、サービスをやってくれる事業者がほとんどいなかったからです。

実は私のところにも、●●から「小多機をやらないか」とのお誘いがあったんですが、やめました。というのも、手間がかかるわりに、どう考えても黒字にならないんです。当時、「小多機の7割は赤字」というニュースが流れていたことを覚えています。そうしたら、「伝家の宝刀」が発動されました(笑)。

小多機とグループホームがセットになった行政の整備計画が出たり、看護師が配置されたり、定員が25人から29人に増えたり、看多機(看護小規模多機能型居宅介護)ができたり、事業所を黒字化するため、これでもかとばかり、制度が改正されました。

私の地域では、小多機は整備計画の中で「常時」の位置づけとなっています。これは、「小多機をやりたい」と役所に相談に行けば、いつでも話が進む状態、という意味です。これがグループホームならば、「整備計画にないから無理」と門前払いされるのに(苦笑)。

「小多機を普及させたい」という、厚労省の強い気持ちを感じますね。(普及させると、きっといい思いをする人がいるのでしょう。あっ!これもノン老いるの妄想です…)

こうした流れの中で「ケアマネ選択制」が出てくると、正直、「なぜそんなに小多機に肩入れするの?」と思ってしまうのは私だけ?“名探偵ノン老いる”としては、なにやらプンプン臭います!

計画作成担当者の研修はどうなる?

ところで、小多機には計画作成担当者の配置が義務付けられています。

条件は2つ。1つはケアマネであること、そしてもう1つは、法定研修を受講していることです。そうなんです。ケアマネ資格だけではなれないんです。

私の県では、「小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修」と呼ばれています。研修は2日間で、費用は6千円です。はい、私も受けました。

余談ですが、グループホームにも計画作成担当者の配置が義務付けられていて、この研修も受けました。

ここだけの話ですが…2つの研修を受けた者として正直、「わざわざ時間とお金をかけて受けなくても、ケアマネの資格だけで、十分計画作成できるんじゃねぇ?」って思います。誰にも言わないでくださいね!(って、みんな知ってる!!)

「ケアマネ選択制」が導入されたら、居宅のケアマネはどうなるんでしょう?それから、この法定研修の扱いも。きっと、厚労省は「伝家の宝刀」を発動するんでしょうね。

例えば、付け焼刃でZoom研修を実施して資格を授与するとか、「みなし資格」を創設するとか、登録制にするとか…。そうしないと、過去に法定研修を受けた計画作成担当者との整合性が取れないですからね。

さっきも書きましたが、“名探偵ノン老いる”にはプンプン臭ってくるんです!(加齢臭じゃないですよっ!!)

どんな方法にせよ、どうせお金を取るんじゃないかと…。だって、今の研修がなくなったら困る人が出てくるんですから。いっそのこと、計画作成担当者の資格をお金で買う制度になった方が平等かも…。

来年春の制度改正に、“わくわく”が止まらないノン老いるでした。

最後にお知らせです。10月25日(水)と29日(日)、東京・浅草の「浅草東洋館」の舞台に再び立つことが決まりました。皆さまのご来場お待ちしております!

ノン老いる小林
1964年静岡市生まれ。大学卒業後、高校の英語教師として働いていたが、40歳という人生の節目を間近に控えた38歳の時、介護保険制度の創設を好機と捉えて転職。その後、介護施設を中心に経営支援などを行う。2013年にケアマネジャー、19年に主任ケアマネジャー取得。現在、静岡市内で居宅介護支援事業所「ケアプランはるな」を運営する株式会社はるな代表取締役。介護技能実習評価試験評価者のほか、セーフティマネジメントなど介護研修の講師も務めている。東京演芸協会理事。出演情報は同協会のホームページ

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